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2020/12/23 11:16

昨日、TVでジーンズはなぜインディゴブルーなのかというクイズがあった。
なんと、虫よけやガラガラヘビ避けだったらしい。
そこで、日本のインディゴ?→藍染を調べて見ました。
日本には、シルクロードによって、飛鳥時代に藍染は渡ってきたらしいです。
鎌倉時代には、武士が一番濃い藍色、褐色(かちいろ)を勝色(かちいろ)と呼び、鎧の下の着物を濃藍色に染めたそうです。
藍の染料は、戦国時代の武士にとっては、縁起かつぎとともに殺菌、抗菌、保温、虫除けなどの効果があり、無くてはならない物だったと思われます。
明治時代ラフカディオ・ハーンが来日した時に、
家の暖簾から衣装まで全て藍色に染まってるのを見て
、「ジャパンブルー」と呼んだそうです。
藍染の工程は、30回以上藍が入った釜に入れて染めては、空気に触れされる作業を繰り返す。微生物の力も借りながら、糸の芯まで藍色に染める。
手間と時間がものすごくかかかるのですね。
灰汁発酵建ての本藍染の効果を紹介すると、
- 藍染めで染めた布は、夏は涼しく、冬は温かい。
- 藍染めで染めた布は、抗菌効果、抗酸化作用がある。あせも、かぶれ、水虫に効果あり。汗臭さも抑える。
- 藍染めで染めた布は、丈夫になる。藍染めが付着染料のため生地を保護する。
- 藍染めで染めた布は、虫除け、マムシ除けになる。藍染めの着物をタンスに入れておくと虫がつかない。
- 藍染めで染めた布は、UVカット効果がある。藍染で染めた日傘はUVカットし、涼しい。
- 藍染めで染めた布は、洗濯しても色落ちはほとんど無く、たとえ色落ちしたとしても色移りしない。(藍は、水に溶けない。付着染料なので、生地に浸透しない)
- 本藍染めは、自然の材料だけしか使わないので、染めた後の廃液を畑の肥料として土に戻したり、水洗いの後の水を畑の灌漑に再利用することも可能な究極のECO染料。

この素晴らしい染料、染色方法が後世まで受け継がれるようにしたいですね。